静かな笹の小径を通り抜けると、そこには一軒家料亭が。仄かな灯のあたたかさが大人な雰囲気です。
「いらっしゃいませ」とカウンターの中から迎えてくださるのは、この道40年を超える大将の新井二三男(あらい ふみお)さん。大らかで気さくなお人柄に魅せられて通うお客様も多いようです。
「お飲み物はこれと決まっているわけではないので、なんでもお好きなものを選んでください」と大将。その日の気分で選べるのが嬉しいですね。日本酒のお薦めリストの中からこちらをお願いしました。グラスでいただくのがまた粋ですね。酔心 究極の大吟醸 1500円/90ml
お料理は一品ずつ提供されます。まずはあん肝から。濃厚でなめらかな舌ざわりでありつつ、大根おろしでさっぱりと。
カルパッチョやお吸い物、おしのぎ、オリジナル押し鮨「笹らぎ」、茶碗蒸し、鯨、カマスの幽庵焼きなど、季節のお料理がこんなに!この日は撮影のため、特別に集合写真を撮らせていただきました。
こちらが本日のネタ!新鮮な海の幸を毎日取り寄せています。宝箱のようですね。
待ってました!お鮨の登場です。まずは脂の乗った大トロ。濃厚でとろける食感がたまりません。
次は江戸前の職人技が光る小肌。口に入れた瞬間、その絶妙な握り方と風味を感じられる一貫です。
こちらは石垣貝。生きているため、握る時の衝撃によって収縮する様子が見られるんです。
こちらは漬けの赤身。みんな大好き。間違いなしの美味しさです。
山盛りのウニに興奮気味の取材班。大きく一口で「いただきます」
ホッキ貝は仕込む際に軽くボイルしてあるそうです。貝のお鮨を美味しいと思える大人になってよかったとしみじみ思うのでありました。
「絶対にお客様を喜ばせる」ことを念頭に置いているという大将。会話が弾むカウンターの中でも「僕の目の前は特等席。スーパーアリーナですよ」とにっこり。職人の仕事を間近で見られることの貴重さに、思わず手許をじっと見つめては、惚れ惚れしてしまいます。
全部だとこんなにたくさん!その日の新鮮なネタから、全部で13貫〜15貫のお鮨をいただくことができます。自家製のガリや〆の赤出汁も嬉しいですね。
なんと、デザートまで登場。この日はぷるぷるの杏仁豆腐とカシスシャーベットでした。コーヒーと一緒にいただけば、五感で楽しむ大満足のコースの完成です。
玄関を入るとまず、お香「堀川」の品格ある白檀が燻り、雅なおもてなしを受けるところからスタート。日常を忘れて旅行に来たかのような気分を味わえる素敵なひと時でした。
ご来店の際は直接店舗に営業時間の確認を行なっていただいた上でのご来店をお勧めいたします。