立川駅北口より徒歩 5 分。ほんのり光る灯りに白い暖簾が目印です。名物は、炉でじっくりと焼き上げる原始焼。繊細な火加減で仕上げた魚のおいしさに驚く人も多いのだとか。家では味わえない魚のほか、全国各地の銘酒も豊富な品揃えとの噂です。和食一筋の店主が手掛ける魚料理にワクワクしながら、お店のある地下への階段を下ります。
店に入って目に入るのが広々としたキッチンカウンター。焼き場が目の前なので、原始焼が仕上がる様子を見ることができます。内装には飛騨から取り寄せた古民家の古材を使用。落ち着いたムードに自然と気持ちもゆるみます。
刺身の盛り合わせ 1980 円 ( 税込。2 人前 ) この日は脂の乗ったイシガキダイの姿造りが主役。合わせる日本酒は福井県の「九頭龍」1,078 円 /1 合 ( 税込 )。熱燗用に作られたお酒で、品の良い香りと風味が魚の味を引き立てます。
次はふぐの唐揚げ 1,188 円 ( 税込 ) を注文。パリッとした衣とフワフワの身が後を引きます。ジューシーな揚げ物に合う日本酒は福井県の「常山」1,078 円 /1 合( 税込 )。キリッと辛口で軽快な味わいです。
旬の魚が楽しめる原始焼。この日は新潟や長崎で獲れたソイ、レンコダイ、ノドグロ 1,380 円~ ( 税込 ) が目玉。焼き塩で魚の旨味を引き出し、最高の焼き加減で提供するのがポリシーです。合わせる日本酒は愛媛県の「石鎚」1,078 円/1 合 ( 税込 )。柔らかな米の風味とライトな酸味で、つい杯を重ねたくなります。
くつろげる雰囲気の個室は最大 28 名まで、貸切なら 45 名まで対応。座敷席の仕切りは取り外せるので、少人数から大規模な宴会まで利用できます。
飲み放題付きの宴会コース 4,500 円~では、あんこう鍋も楽しめます。淡白で柔らかな身とコクのあるスープが贅沢な一品。+500 円であんこうの肝を追加できます。
宴の締めくくりには山口県の「五橋」1,078 円 /1 合 ( 税込 ) を。辛口でスッキリとした旨味の日本酒です。
※飲み放題のドリンクメニューには含みません。
店長の畑村将太さんは山口県出身。「よく父と釣りをしていたので、小学生の時には魚を捌いてたんです」という言葉を裏付けるように、目の前で見事な包丁さばきを披露してくれました。原始焼も「いつも初心の気持ちで焼いている」そうで、絶妙な火入れは研鑽の賜物です。
また、ご自身の出身地である山口県はフグも有名。ふぐ調理師免許を持つ畑村さんが腕をふるうフグ料理は冬限定です。「特に白子はクリーミーなのにスッキリした味わいで毎年人気です」とのこと。魚好きにはたまらない料理で常連さんの心を掴んでいます。
お店では、米・米麹・水のみで作る純米酒のみを揃えているそうです。畑村さんからは「いつもお客様には積極的におすすめしてます」と力強い言葉が返ってきました。
魚は信頼できる卸業者さんから仕入れるほか、自ら豊洲へ出向くこともあるとか。鮮度はもちろん、丁寧な下処理で魚の味をきちんと引き出すのがこだわりです。仕込みの手を休めることなくお話されている姿は、魚をおいしく食べてもらいたい気持ちに溢れていました。土日は次々と予約が埋まるので、早めの予約がおすすめ。「冬ならではの魚をご用意してお待ちしてます」と笑顔の畑村さんでした。
立川駅南口の通り沿いを歩いてすぐの立地。おしゃれな洋風の外観ですが、実は八丈島の料理や焼酎が楽しめる人気店です。辛子でいただく「島寿司」のほか、都内でもなかなかお目にかかれない島の特産品が食べられると聞いて、思わず軽い足取りに。提灯に灯りがついたのを確認して、おじゃましてみました。
店内はカフェやバルのような温かみのある雰囲気。洗練された印象でありながら、ホッとする居心地の良い空間です。カウンターの上には珍しいお酒がズラリ。八丈島や青ヶ島を代表する焼酎のほか、季節や料理に合わせた日本酒を揃えています。
豊洲から届く新鮮な魚をお刺身で。盛り合わせ 1,500 円~ ( 税込。写真は 2人前 )。合わせる日本酒は長野県の「大信州」1,100 円 /1 合 ( 税込 )。辛口でありながら、ふくよかな味わいです。
青むろのくさや 1,300 円 ( 税込 )。噛むほどに旨味が感じられるツウ好みの一品です。くさやを目的に訪れる常連さんも多いとか。お酒はくさやの力強い味に負けない、青ヶ島の芋焼酎「あおちゅう」1,500 円 ( 税込 ) がよく合います。
天婦羅は明日葉 500 円、白子 1,000 円※時価 ( すべて税込 )。八丈島の特産品である明日葉の爽やかな風味は、お酒とも好相性。年間を通して人気ですが、茎が甘い春もおすすめとのこと。合わせるお酒は麦と芋をブレンドした八丈島の焼酎「八重椿」700 円 ( 税込 )。ほんのり芋の香りと甘みが感じられます。
八丈島の味を代表する島寿司は一貫 300 円~ ( 税込 )。ネタは真鯛、しま鯵など、旬の魚を醤油のみでヅケに。やや甘めのシャリと辛子とのバランスが絶妙です。お供は八丈島の麦焼酎「情け嶋」700 円 ( 税込 )。柔らかな口当たりと旨味がくせになります。
席数はカウンターとテーブルを合わせて 21 席 ( 立食時は 30 名まで対応 )。ゆったりとしたレイアウトで、4 ~ 10 人の少人数の宴会にぴったりです。
飲み放題付きの宴会コースで一番人気なのは、スタンダードコース6,000 円 ( 税込。写真は 2 人分 )。島寿司を盛り込んだ先付けに始まり、刺身、焼き物、揚げ物と充実の全 8 品。肉料理はジューシーな山梨県産健味鶏のロースト、〆は八丈島の名産「ひんぎゃの塩」で握る塩むすびと、ここでしか味わえない逸品ばかりです。
※島の焼酎、日本酒は飲み放題のメニューに含みません。
笑顔で迎えてくれたのはオーナーの佐藤さんご兄弟。日本料理と寿司出身の兄・慶太さん ( 右 ) がシェフとして腕をふるい、イタリアン出身の弟・亮太さん( 左 ) が主にフロアを担当しています。お母様が八丈島出身で、幼少期から島の料理に親しんできたのだとか。
「珍しい島料理と新鮮な魚介を食べられる場所はなかなかないので、ぜひ皆さんに来てほしいです」と亮太さん。利用シーンや予算によって、料理内容も相談に応じてもらえるそうです。島ならではの料理とお酒を傍らに、和やかな時間を過ごしてみては。
気軽に入りやすいお店でありながら、料理の一つひとつは上質で繊細です。島寿司は魚によってタレに漬ける時間を微調整し、お店で使う味噌はご自身で手作りするなど、細部に慶太さんのこだわりが感じられました。
カウンターにあった島レモンの大きさに驚いていると「レモンサワーで飲めますよ。普通のレモンに比べると酸味がまろやかなんです」とのこと。おすすめされるうちに好きなお酒も料理も増えてしまいました。スマートで細やかなおもてなしに、常連さんが多いのも納得。自分だけの秘密にしたいような、でも大切な人と一緒に過ごしたくなるお店です。
立川駅南口より徒歩 3 分の通り沿いにある老舗寿司店。歴史を感じさせる佇まいは地元で愛されてきた証です。寿司はもちろんのこと、海の幸を満喫できる一品料理が充実。旬の味を目当てに、いつも多くの常連さんで賑わっているお店です。三代目の大将が握る珠玉の一貫と魚料理への期待を胸に、お店へ伺います。
端正な木造りのカウンターは、間近で熟練の技が見られる特等席です。目の前に並ぶ鮮度抜群の魚介を見ながら、注文を迷うのも楽しいひととき。大将や板前さんとの会話を楽しみながら、食事ができるのも魅力です。
冬を代表する肴の 1 つが、あんきもポン酢 1,400 円 ( 時価のため変動あり)。一口食べた途端に広がる濃厚な旨味に、自然とお酒が進みます。お供の日本酒は愛知県の「醸し人九平次」1,430 円 /1 合 ( 税込 )。
牡蠣の燻製は900 円 ( 時価のため変動あり)。新鮮な牡蠣を茹でてからソミュール液に漬け、乾燥させて温燻に。合わせるお酒は長野県の「十六代九郎右衛門」1,000 円 /1 合 ( 税込 )。牡蠣の旨味が際立つ、穏やかな香りと厚みのある味わいです。
氷の上に並ぶ貝類も魅力的。北海道昆布森産の生牡蠣 1,600 円 ( 時価のため変動あり )。プリッとした身をポン酢醤油でいただきます。辛口白ワインの代名詞シャブリ6,600 円 ( ボトル ) を合わせれば、鉄板のマリアージュに。
氷の上に並ぶ貝類も魅力的。北海道昆布森産の生牡蠣 1,600 円 ( 時価のため変動あり )。プリッとした身をポン酢醤油でいただきます。辛口白ワインの代名詞シャブリ6,600 円 ( ボトル ) を合わせれば、鉄板のマリアージュに。
冬のおまかせは左から、きんき、毛ガニ、黒むつの順。こちらの握りは 1 貫 400~ 800 円 ( 時価のため変動あり)。表面を軽く炙った黒むつは、皮の香ばしさと脂の乗った身が絶品。シャリには、吟醸酒の酒粕で作る昔ながらの赤酢を使用しています。合わせる日本酒は栃木県の「仙禽」1,320 円 /1 合 ( 税込 ) を。バランスの良い飲み心地です。
冬はカニを楽しみにしている常連さんも多いとか。一番のおすすめは、セコ蟹甲羅詰 1,300 円 ( 時価のため変動あり)。本場の食べ方にならって、出汁を含ませたおでん風。蟹身、外子、内子、カニ味噌を余すことなく味わえます。お供には福島県の「会津中将」1,100 円 /1 合を。
宴会には 4 ~ 6 名用、8 ~ 12 名用の個室が利用できます。どちらも掘りごたつと扉付きの完全個室です。品のある設えは、目上の方とのお食事にもぴったり。個室は人気ですぐに埋まってしまうので、早めの予約がおすすめです。
コースメニューは、昼 2,750 円~、夜 6,050 円~。飲み放題付き、料理のみなど、お好みに合わせて選べます。また、要望に合わせてお祝いの席にふさわしい祝い鯛や伊勢海老なども用意(料金別途)。カジュアルな集まりからビジネスの会食まで、幅広いシーンで頼れるお店です。
店主の吉本栄一さんは三代目。毎朝、豊洲・八王子・川崎と3ヶ所の市場を巡り、その日一番良いと思うものだけを仕入れているそうです。手書きで書かれた「本日のおすすめ」には、厳選した旬の魚介が目白押し。老舗としての誇りを感じさせます。
また、日本酒は 25 種類前後を常備。あまりの豊富さに驚いていると「妻が長野の木曽出身で、土地柄お酒に詳しいんです。よく相談します」と吉本さん。同じ銘柄でもスペック( 甘口や辛口の味わい ) が違うので、飲み比べもおすすめです。熟練の技が光る寿司と各地の銘酒で、至福の食体験をしてみては。
最初はお店の風格ある佇まいにドキドキしましたが、いざ訪ねてみると上品なのにどこかホッとできる雰囲気。お寿司はもちろん、魚を知り尽くした料理の数々を出されるたび、そのおいしさに圧倒されてしまいます。接客はフランクさがあるのに気遣いが細やか。この日もオープンすると、すぐに常連さんが訪れ、吉本さんと楽しそうにお話していました。長く愛される老舗の秘訣が、少しだけ分かった気がします。
大切な人と過ごしたい、頑張った自分を労りたい、そんな特別な日にふさわしいお寿司屋さんです。
ご来店の際は直接店舗に営業時間の確認を行なっていただいた上でのご来店をお勧めいたします。