輝く個店
立川北駅から富士見町方面へ歩くこと約10分。緑川通りから一本入った路地に、静かに佇む和食店があります。ふぐ料理をはじめとした海の幸を存分に味わえて、なかなかお目にかかれない銘酒が揃うのも魅力。日本酒好きの心をくすぐる一軒です。
さっそく、大人の隠れ家へ足を運んでみましょう。

地下に続く階段を下りると、立派な一枚板の看板がお出迎え。ふぐの絵があしらわれた白い暖簾が、さりげない遊び心を感じさせます。

個室は5名~16名まで。和洋折衷のゆったりした空間でくつろげます。歓送迎会や会食のほか、お食い初めや顔合わせなど、お祝いの席で利用する方も多いそうです。

木の風合いを活かした端正な内装も、こだわりのひとつ。街の喧騒を忘れるような、落ち着いた印象です。温かみのある雰囲気の中、ゆっくり食事を楽しめます。

刺身盛り合わせは旬の魚を富山県氷見漁港から直送!この日はプルッとした舌触りの水たこ、甘みの強いアオリイカが並びました。香ばしさと、ふわっとした食感が絶妙なふぐの唐揚げ、入手困難な銘酒「勝駒」。

店主の榎本哲也(えのもと てつや)さん。
料理人を志した学生時代を振り返ると、「最初はアジとサバの見分けもつかなかったんですよ」と朗らかに笑います。
その後、渋谷、赤坂、目黒、銀座、麻布の名店で修行を重ね、和食一筋で腕を磨いてきました。経験を積む中で自然と、「料理長として自ら献立を考えたい」という思いが芽生えたといいます。
そんな折、リーマン・ショックや東日本大震災といった社会を揺るがす出来事が続き、飲食業界も厳しい局面を迎えました。
「当時勤めていた店でも客足が遠のいてしまって。都心で店を持つことの難しさを痛感しましたね。それを機に、もともとよく訪れていた立川での独立を考えるようになりました」
そして2015年、念願のお店をオープン。創業から11年目を迎えた今では、旬のおいしいものを味わえる一軒として、多くの常連客に親しまれています。
その理由を尋ねると「立川の野菜も本当においしくて、ありがたいです。うちでは鈴木農園さんの野菜を中心にお出ししていますが、ひとえに生産者の方々のおかげです。また、ホールはもちろんですが、料理以外の外からは見えにくい様々なたくさんの仕事を支えてくれている妻の存在は大きいですね。これからも夫婦二人三脚でお客様に心のこもったおもてなしができるように精進してまいります!」と、控えめに話してくれました。
素材選びにかける情熱はひときわ強く、創業前には自転車で農家を訪ね歩いたことも。魚を仕入れる氷見漁港との縁も、寒ブリの味に感動したことがきっかけだったそうです。
「魚が高騰する中でも、皆さんに楽しんでもらえる料理を届けたいですね」と話す榎本さん。
穏やかな人柄の奥に、料理への真摯な思いが感じられました。
※記事の内容は掲載時のものです。(2026年2月掲載)
| 店舗名 | 榎本哲也 |
|---|---|
| 住所 | 富士見町2-13-19 富士見町ビルB1F |
| 営業時間 | 17:30~22:30 |
| 定休日 | 日・月 |
| 電話番号 | 042-519-3448 |
| Webサイト | https://hitosara.com/0006066030/ |
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