立川の夏といえば「立川諏訪神社例大祭」。駅から神社へ続く諏訪通りでは、勇壮な神輿や山車が練り歩き、昼間からたくさんの人で賑わいます!境内では露店のほか、歴史ある奉納相撲や獅子舞の披露も。お囃子の音色や神輿のかけ声が飛び交う神社は、いつもと違った雰囲気です。2024年の開催日は8月23・24・25日。お祭りを満喫するために、諏訪神社の近くにお店を構える、立川育ちの店主に見どころを聞いてみました!
立川諏訪神社の例大祭は、創建と同じ弘仁2年(811年)に始まったとされています。参道には多くの露店が立ち並び、あちこちに残る昔の風景を見ては懐かしい気持ちに。歴史を感じさせる獅子舞や相撲の奉納も他にない魅力です。諏訪通りでは神輿や山車のほか、民謡流し、和太鼓の演奏も。夏の終わりを彩る、立川の風物詩です。
ほら貝、笛、唄に合わせて、大頭、中頭、雌獅子の三頭の獅子と天狗が舞を披露。力強い所作と美しい衣装で観客を魅了します。地域で330年以上続く伝統芸能で、市の無形民俗文化財にも指定されました。
神輿の宮出し・宮入りでは、神社の随身門を抜ける様子に歓声が飛びます。山車が先導する華やかなパレードも見どころ。夜は山車の競り合いで盛り上がりも最高潮に。街中が一体となる空気もお祭りの醍醐味です。
境内の相撲道場「練成館」の子どもたちによる取組です。一番勝負・3人抜き・5人抜きの後は、ユニークな目隠し相撲が毎年恒例。結びの三番では、大人顔負けの技とぶつかり合いに、大きな歓声が上がります。
立川南通り沿いにある、昭和5年創業の印刷屋さん。じわじわと人気の活版印刷のオーダーも受け付けています。三代目社長の鈴木さんは小さい頃からアメリカ文化に親しんできたそうで、事務所内ではヴィンテージ雑貨の販売も。センスが光るアイテムが並びます。
また、「昔の風景をもう一度見たい」と思い立ち、立川の古い風景をカレンダーや写真集にする活動も。老舗にしかできない仕事ぶりです。
ドラム缶の天板をリメイクしたドラム缶テーブル22,352円(税込)。時間の経過が作り出す独特の風合いも魅力です。バーベキューやキャンプに。
1組は持っておきたい、シンプルでレトロな使いやすいグラス。冷たいドリンクを飲んで涼をとりましょう。グラスほか550円~(税込)
2015年オープンのベーカリー。日頃からパンのアイデアを練っているご主人と、接客を担当する奥様の2人で切り盛りするお店です。「他にはないものを」という思いで作るパンは約30種類。袋から出した時の香りも大事にしているそうで、季節のフルーツやハーブを使うパンも並びます。今年からは毎週金曜日に出張販売をスタート(立川駅北口「東横INN」向かい)。お昼時に焼き立てパンを買いに行ってみては。
オープン当初から人気の明太子フランス300円(税込)。ご主人のおすすめは「ビールと合わせて丸かじり」というワイルドな食べ方!白ワインにもよく合います。
ハーブ香るセロリとベーコンとチーズのしっとりもっちりフランス300円、くるみオレンジショコラバトン290円(すべて税込)。どちらも季節で中身が変わる楽しいパンです。
諏訪通りに面した、お茶のことなら何でも相談できる専門店です。一番のおすすめは産地直送で仕入れる“特むし銘茶”。静岡県菊川市産の茶葉を、長時間蒸す独自製法で仕上げた逸品です。渋みが少ないのにコクとまろやかさがあり、何回でも差しが効くのが特徴。その価値が広く知られた結果、国が認めて保護する優れた産品の証「GI(地理的表示保護制度)」にも認定されました。お店の試飲で直接その味わいを確かめてみては。
夢茶150円(税込)。深蒸し茶から抽出した深い味わいで「お茶の産地だからこそ作れた」と店主の森田さんも太鼓判。アルミボトル入りなので、冷蔵庫ですぐ冷えます。
水出し煎茶756円(税込)。気軽に特むし煎茶の冷茶を楽しめるティーバッグ。暑い日に飲む冷茶は格別のおいしさです。夏バテの予防にも。
諏訪通り沿いにあるシックな佇まいのパティスリー。「素材を活かしたお菓子作り」を大切に、シンプルで上質なケーキを提供しています。店頭に並ぶケーキは15種類前後で、ショートケーキやモンブランなどの定番品は洗練された印象。季節のフルーツをふんだんに取り入れた期間限定のケーキも人気です。手土産やギフトにぴったりな焼菓子も充実していて、いつ訪れても「迷う楽しみ」があります。
注文が入ってから作るので、ふわっとした口当たり。マンゴー、ピーチ各750円、ブルーベリー1,200円(すべて税込)。ブルーベリーは無添加・手摘みの柏町、清水農園のものを使用。
大粒のブルーベリーが贅沢なタルトミルティーユ702円(税込)。ヴェリーヌカフェ626円(税込) は、黒糖入りのミルククリーム、コーヒーゼリー、シャンティの3層仕立て。
例大祭の広報を10年近く務めている鈴木さん。お祭りの思い出を聞くと、意外にも“お化け屋敷”を挙げました。「呼び込みの口上を完璧に覚えてしまうくらい通いました。今では限られた地域でしかやってないんですよ」とのこと。広報を引き受けたのも、昔から親しんできたお祭りが続いてほしいという気持ちから。毎年、お祭りの様子を撮影し、歴代のガイドマップやポスターの制作も鈴木さんによるものです。マップを手に入れてお祭りを満喫しましょう!