いつ訪れてもカウンターが活気に満ちていた、炭火やきとり玉屋。なかなかお目にかかれない希少部位も食べられるとして、地元の人に愛されてきたお店です。高松町で13年半営業していましたが、建物の老朽化により2024年10月に移転。立川駅南口の飲食ビルGEMS(ジェムズ)に「炭火焼たまや本店」としてリニューアルオープンしました。メニューもパワーアップして帰ってきたみたいですよ!
南口を代表するグルメタワーに移転
GEMS(ジェムズ)は、全フロアが飲食店。さまざまなジャンルの人気店が集結した話題のスポットです。たまや本店があるのは9Fで、眺望も楽しめるのだとか。ビルをふと見上げると、輝く店名ロゴを発見!店内がどんな雰囲気なのか気になりますね。1F左側奥のエレベーターに乗って、お店へ向かいます。
ソムリエ資格を持つお酒のエキスパート
店長の田中恒輔(たなか こうすけ)さん。玉屋時代は料理長、系列店でも店長を務め、“たまやの焼き鳥”を広めてきました。お酒のセレクトも、ソムリエと利き酒師の資格を持つ田中さんが担当。ワインから日本酒まで幅広く取り揃えています。「ペアリングもご提案しますよ」とのことで、いろいろな組み合わせを試したい人にも心強いですね!
エレベーターの扉が開くと、料亭を思わせる上質な空間が広がります。席数は40席で、レイアウトもゆったり。以前とは違う装いで驚きましたが、コの字カウンターは健在です。街を一望できる大きな窓も印象的。田中さんによると「昼と夜で店内の雰囲気が変わりますよ」とのこと。見事な眺望も、空間づくりに一役買っているようです。
A LA CARTE DISH
素材の良さを活かした酒肴で乾杯
おまかせ5本1,700円(税込)は、地鶏の「京都丹波黒どり」が入ったお得なセット。希少部位や旬の野菜串など、1本ずつ出てくるごとにワクワクします。
藁焼き合鴨ロース 1,280 円( 税込 )。藁のスモークで香り付けした鴨は香ばしく、脂の甘みが感じられる一皿です。好みで付ける柚子胡椒もアクセント。
出汁巻き玉子800円(税込)。卵の味が濃い、小金井産フルーツエッグを使用。ふわふわプルプル食感の出汁巻きは、口に運ぶとホッとします。
LUNCH
銘柄鶏を使ったお得なランチも人気
不動の人気を誇る親子丼1,280円(税込)は昼限定メニュー。炭火でふっくら焼き上げた鶏肉に、卵がトロッと絡みます。ランチコースは2,200円、3,300円、飲み放題付きの5,500円(すべて税込)の3種類で、前菜、焼き物、ごはんもの、デザートと、たまやの料理を満喫できる構成。会食にもおすすめです。

STAFF
カウンター越しに弾む会話は昔から変わりません。「若いスタッフが中心になって店を盛り上げてくれてるんですよ」と田中さん。その言葉通り、接客の合間にもテーブルセッティングや仕込みを次々とこなしていく姿が凛々しい!お客さんと楽しそうに話す姿も印象的でした。
変えないことも大切にしたお店づくりが人を呼ぶ
以前の店舗は、建物の造りを活かした趣のある店構え。そこから一転、和モダンな空間にしたことでお客さんにも変化があったようです。
「移転前からの常連さんのほか、ビジネスマンの方もよく来てくれるようになりましたね。他の席と離れた場所に完全個室を設けたので、商談や接待にもぴったりなんです」と田中さん。室内に専用の焼き台があるので、その場で炭火焼料理を提供するそうです。記念日にも利用したくなる、大人のための空間ですね。
焼き鳥は、燻製ぼんじり、せせりねぎなど、以前から人気の串に加えて、そりひれ、せぎも(腎臓)などの希少部位も変わらず提供。鮮度抜群の鶏を、毎日仕入れているからこそ可能な、限定メニューです。
お店のあった高松町とは、以前と違う形でご縁が続いてるのだそう。「系列店の仕込み調理をする、セントラルキッチンがあるんですよ。ちなみに本店は例外で、変わらず朝からお店で串打ちをしてます!」とのこと。これまで培ってきた技の集大成が、一串に込められているようですね。
変えること・変えないことのバランスが絶妙な、たまや本店。繁盛店であり続ける秘訣を見せていただきました!
ご来店の際は直接店舗に営業時間の確認を行なっていただいた上でのご来店をお勧めいたします。